居抜き売却事例

出店してから10年が経過し、売上は順調に伸びておりました。ここ数年お客さんの増加により店が手狭になっていることを感じていたオーナーさま。資金も貯まり、すでに移転先の物件が決まったことから閉店を決意し、買取りＪＰに依頼しました。

すでに次の移転先も時期も決まっているため、1ヶ月以内で買取り希望者をみつけてほしい。また造作はできれば売却したいものの、売れなくても原状回復（スケルトン戻し）することなく移転したいとのご要望でした。

東神奈川駅より徒歩10分程度にある１階路面店舗。国道沿いに面しておりロードサイド店舗に近い物件でした。

店舗の内装は、カウンターメインのラーメン店で、店舗面積に対して厨房がやや広くなっております。
そのため客席数が12席程度しか確保できておりませんでした。10年間営業していた店舗は設備が古く、ところどころ手直しが必要でした。厨房内は大きな冷蔵スペースがあるなど、居酒屋クラスの設備が整っておりました。

ロードサイド物件との印象ではありましたが、駐車場がないのがネックとなりました。またダクトも直吹きとなっていたこと、2階以上が住居であったため、匂いや煙が多い業態は出店が難しいのではないかとの印象でした。しかし看板は大きく角地にあったため視認性が良いのが大きなプラスとなりました。

移転まで1ヶ月、何より時間がありません。幸いにも物件初期取得費用は造作代を合わせても200万円超と比較的安価なこともあり、個人の方や初出店の方でも十分に出店チャンスはあります。
そこで買取りＪＰの担当は、ポイントを2つに絞りました。

• 1. 個人の方で独立してラーメン業態を出店したい方への紹介
• 2. ラーメン店のフランチャイズを展開している企業様への紹介

募集から2週間、お問い合わせは何件かあったものの内見には至らず苦戦しておりましたが、ようやく1件のラーメン店買取り希望者より申し込みが入りました。

しかし1つ問題が発生しました。
申し込み後の家主さま審査段階で、上の住居との兼ね合いもあり、急遽次のテナントはラーメン店以外の業態にしたいとの伝達があったのです。

かにラーメン店は、油、匂いがキツイといった印象を家主さまが持っていることは少なくありません。しかし、ここから新たな買取り希望者を探すのも時間的に厳しく、このままでは成約できない状況でした。
そこで家主さまとの面談を設定し、油はグリース・トラップの日々の清掃などによって大きく違ってくること。また買取り希望者と事前に打ち合わせをおこない、臭いに関しては問題があれば軽減できる装置を設置することを家主さまに説明し、ようやく許可を頂きました。

結果、オーナーさまはスケルトン戻しを回避しただけでなく、造作も売却できたことにより、移転もスムーズに行え、新店舗の立ち上げ運営に集中できるようになりました。