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居抜き売却事例

造作金額の吊り上げは命取り!?居酒屋店居抜き売却事例(東京都/新宿区歌舞伎町)

      
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新宿駅

造作金額の吊り上げは命取り!?居酒屋店居抜き売却事例(東京都/新宿区歌舞伎町) 結果リボンイメージ

概要データ

売却時の居抜き業態 居酒屋 店舗所在地 東京都新宿区歌舞伎町
売却希望額 600万円 営業年数 1年
解約告知 なし

競合店の影響で、わずか1年での閉店……

日本有数の繁華街歌舞伎町。近年では家族連れや観光客も増え、ますます注目されているエリアです。店舗はメイン通りから1本入ったところにありますが、物件前の人通りも多い場所です。オーナーさまは収益も上げやすいと考え1年前に居抜きの状態で入居しました。

ところが、近隣に同タイミングで大手企業の競合店舗がオープンし、あらゆる手段を尽くしましたが、思うような収益が上がりませんでした。そんな状況の中、従業員が退職することになってしまい、それをきっかけに閉店することを決意しました。

とはいえ1年前に造作を200万円で購入し、そこから300万円かけて改装した店舗。手数料なども入れれば800万円程はかかったこともあり、少しでも取り返したいという思いから、相場では高額であることも分かっていましたが、造作金額を600万円で値下げすることなく売却したいとのご要望でした。

どうにか満額でのお申し込み

立地は悪くありません。しかし厨房機器などは以前の店舗から買取ったものも多く、5年程度経過したものがほとんどでした。内見も数件入りましたがどの買取り希望者も造作金額が交渉できれば出店したいとの要望でした。

そんな中ようやく満額で造作を買取りたいという方が出てきました。

オーナーさまの知人より満額以上での打診が!?

ここで1点問題が発生しました。オーナーさまの知人より造作を1ヶ月後でよければ800万円で買取ってもいいと言ってる方がいると、オーナーさまに打診がありました。

その時点で600万円の満額で買取り希望者よりお申し込みは入っておりましたが、800万円で売却できると信じたオーナーさまは、買取り希望者に800万円で売りたいと要望を出すことにしました。
結局造作の金額が満額以上に上がることを不審に思った買取り希望者は、お申し込みを取り下げることにしました。

知人からの連絡が来ず1ヶ月が経過……

知人経由で1ヶ月後には800万円で売れると信じていたオーナーさまでしたが、1ヶ月を経過しても知人から連絡はありません。急いで確認したところ、結局融資審査が通らず、買取りを断念すると言われてしまったとのことでした。

そこですぐに募集を再開しましたが、今度は内見もほとんど入らず、従業員も退職してしまい、収益も上がらない状態でしたので少しでも早く閉店しないといけない状況でした。
あとは造作金額を見直すしかありません。仕方なく100万円で造作を売却することを決意し、募集を再開。しばらくしてようやく売却に至りました。

失敗の原因

閉店されるオーナーさまのなかには知人、常連客などに相談される方もいることでしょう。もちろん全部ではありませんが、正式な手順を踏まず打診があったとしてもほとんどが不確かな情報です。

このケースの失敗点は、もちろん造作金額を満額以上に変更してしまったことです。買取り希望者からすれば、いきなりの増額はもっとも信用できないケースとも言えます。
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