飲食店業界における決まり文句の一つに、「立地が8割」というものがあります。
これは、どのような質の高い飲食店を開業するとしても、出店するエリアに問題があるようであれば、店舗経営がなかなかうまくいかないということです。
逆に言えば、標準的なクオリティの飲食店であっても、立地が業態にマッチングしていれば、ある程度の売上を上げることができるということです。
飲食店の経営における立地の重要性をよく表したフレーズと言えます。

新たに飲食店を出店しようと考えている人は、気になる物件があるようでしたら実際に現地に足を運んで現地調査を行うようにしましょう。
その際には物件の内装や設備などを確認するのはもちろんですが、他にもさまざまなポイントをチェックする必要があります。

まずは最寄り駅からの徒歩分数やバス便、街灯があるかなど昼夜それぞれを想定したアクセスについての確認を行います。
物件の周囲にオフィスや大学などがあると、潜在的なマーケットをより大きく設定することができますし、平日や休日など、それぞれの時間帯における人の流れをチェックすることで、自分の想定している業態のターゲットとマッチングするかどうか、より具体的に判断することが可能になります。

現地調査をしっかり行っておくことで、確実性の高い事業計画書を作成することもでき、融資を受けやすいというメリットもあります。
さらに、事情があって飲食店を閉店し、売却をする際にも、より多くの引き合いを受けるようにもなるでしょう。