飲食店の経営をうまく行っていくためには、まずどのような立地に店舗を開くのかが重要です。
一般的には、人が多く集まるエリアに出店すれば、自然と客数が増えるという印象を抱いている人が少なくありませんが、実際はそんなに簡単ではありません。
人が多く集まるエリアにもそれぞれ特徴がありますので、その特徴を把握したうえで、戦略的な出店を行う必要があります。
次に、立地とその特徴を確認しておきましょう。

商店街には、その周辺に住んでいる地元住民が集まります。
繁華街などに比べると年齢層も高く、客単価もそれほど高くないという特徴があります。
その分、競合店舗が集まることが比較的少ないため、定着することができれば安定した経営を行うことができます。

繁華街は平均的に多くの人が集まり、特に休日などはファミリーやカップルなどで賑わいます。
競合店舗が多く集まりますので競争が激しく、賃料などが高めに設定されています。
客単価は比較的高く、軌道に乗ると順調に売上を上げることができます。

一方オフィス街の飲食店は平日の利用が多く、休日は休みとしている飲食店が多くなっています。
ビジネスマンがメインターゲットとなり、店舗経営においては競合店舗との差別化が重要となります。

飲食店を閉店して売却を検討している人は、立地に適した業態での店舗経営を行っていたかどうかを改めてチェックしてみましょう。
立地と業態がマッチングしていれば、店舗を居抜き状態で売却した方が、よりメリットがあるといえます。